12ヶ月のプログラムを選択したため、すでに帰国しルールの多い日本の生活にうんざりしているところですが、家族4人で過ごしたバルセロナでの2年間についてご紹介したいと思います。
バルセロナは最高!
正直当初は、「なんで英語圏じゃないんだよ~」と文句を口にしたこともありましたが、バルセロナは一言で言って最高でした。街の人々はリラックスしていて、子連れに優しいのです。バルセロナに帰る心の準備はいつでもできています。
バルセロナの住環境
さて、私は夫の留学に伴って、自分の入学より1年早くバルセロナにやってきました。息子7歳、娘4歳でした。子供のためにゆったり落ち着いた雰囲気で、公園も多いサリア地区にあるプール付きのマンションを選びました。日本人ファミリーが一番多く住む地域です。この選択は間違いありませんでした。
まず、バルセロナは天気がいいので6月くらいから9月くらいまでは毎日のようにプールに入れます。待ちきれない場合5月くらいから気合で入ることもできます。1年目はまだ子供たちが泳げなかったため自分も一緒に泳いでいましたが、2年目は子供だけで遊んでもらい、自分はプールサイドでビールを飲んでいました。プールのあとはシエスタ。日本ではあり得ないバルセロナの日常です。
また、バスで若干遠めの公園へピクニックに行き、帰りは徒歩(子供はキックボード)で帰宅ということも何度かしました。帰宅途中に魅力的な公園を見つけるたびに子供が遊びたがるため、公園をハシゴすることになり、なかなか家にたどり着けないのです。キッズフレンドリーな街、バルセロナ。
子供達の教育環境
学校については、我が子は年齢的にインターナショナルスクールに入れることができたため、徒歩20分程度のところにあるブリティッシュスクールに入れていました。国際色豊かな学校で、マジョリティが存在したいため、私にとっても子供にとっても居心地がよかったと思います。また、多様な文化に触れることができ、日本では体験できないことを経験させることができて満足しています。全く英語を話せない状態からスタートしましたが、帰国時には両親よりも上手になっていました。子供は日々様々なことを吸収し、どんどん成長していくので、見ていてとても頼もしかったです。
小さいお子さん(0~2歳)がいる日本人の友人は、週に何度か現地の保育園に預けている方が多かったです。スペインでは、日本よりも子供を預けることに対する精神的なハードルが低いため、親子ともに気分転換になるようでした。駐在員の方などはお子さんをサンクガットにある日本人学校に通わせている方もいました。
家族旅行も充実
スペインという立地を活用して、家族旅行も楽しみました。世界一のパーティーアイランドと名高いイビサ島で、音楽を聴きながら夕日を眺めたり、ローマの遺跡を探検したり、サンセバスチャンで子連れバル巡りも楽しみました。車で2時間ほど行けばフランスなので、トゥールーズ、カルカッソンヌ、アヴィニョンを巡ったのもいい思い出です。バルセロナのいいところは自然豊かなところで、夏は青い海、ちょっと北に行けば冬は雪山があります。どこも子供に寛容なので、子供がいても臆せず、おいしい料理や観光を楽しむことができました。また、夫のクラスメイトやほかの日本人など、複数ファミリーでの近場旅行も何度か行きました。子供が寝静まった後に大人の時間を楽しむことができるため、大人数で一軒家を借りるのがオススメです。どうせ子供は忘れてしまうので、自分が行きたいところに行って思い切り楽しむのがいいのではないでしょうか。
子供達とESADEのイベントを楽しむ
ガストロフェスやキャンパスパーティなどの学校のイベントや友人宅でのBBQやポットラックパーティなど、できる限り子供も一緒に楽しみました。当初は英語も話せず、恥ずかしがっていた子供も、2年も経てばたくましく育ち、私よりも親しげに私の友人に接するようになりました。このままラテン系に育ってくれると嬉しいです。
サンクガットの生活
コアコースの間は夫がいたため、お迎えから夕食までは基本的に彼が子供の世話をしてくれていたため、帰宅すると晩御飯が待っている幸せな生活でしたが、6月頭に夫が一足早く帰国し、子供との3人生活が始まりました。1か月ほどベビーシッターを頼んで、バルセロナに住んでいましたが、最後の3週間は、サンクガットに住むクラスメイトが帰国している間、彼女の家に居候させてもらいました。子供のサマースクールもESADEのキャンパスから徒歩5分程度のところにしました。
それまで「バルセロナ最高だな」と思っていましたが、サンクガットは天国でした。街が広々していて、徒歩圏で何でも揃い、無駄な通学時間がないため、クオリティーオブライフの高さは折り紙付きです。家族連れの学生にはオススメで、実際、家族とともにサンクガットに住む学生も複数います。私のサンクガ生活は、子供に「おやすみ」と伝えた後、ビールを飲みながら翌日のケースを読んだり、授業後にバルで一杯飲んだり、週末はおうちに友達を招いたりして、あっという間に過ぎ去りました。
この2年間、夫も私もいつになく勉強しましたが、一番成長したのは子供たちでした。バルセロナでの家族留学、チャンスがあればぜひ挑戦してみてください。
A. S. (Class of 2020 #14 女性 31歳 私費 家族帯同 )
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