· 

バルセロナ観光おすすめ

今回はアカデミックから離れ、観光についてご紹介してみたいと思います。 

Covid-19の影響で観光地の多くは入場制限・予約必須となっていますが、そのかわりに観光客はまばらで三密の危険を感じることなく、むしろ快適に見学ができます。ただし、政府による外出規制や公共施設の臨時閉鎖が突然行われたりするので、行く前に開館情報や官報をチェックすることを強くおすすめします。 

おすすめ① サグラダ・ファミリアをはじめとするモデルニスモ建築群 

モデルニスモとはスペイン語で「新しい芸術」を意味し、19世紀末から20世紀初頭にかけてカタルーニャ地方で興った芸術運動のことです。バルセロナにはその時代に造られた建築物が数多く残っており、気軽に鑑賞することができます。 

 

なんといっても圧巻なのは、知名度No.1のサグラダ・ファミリア! 

ガウディが生涯をかけ、今なお建設中のこの聖堂は予備知識なしで見ても感動します。私が訪れた時(8月)はCovid-19の影響により、鐘塔と地下博物館への入場は規制されてしまっていましたが、予約すれば聖堂内部は見学可能でした。内部は外観とはまた違った趣があるのでぜひ足を運んでみてください。キリスト教やガウディに関する知識があればより一層楽しめると思います。 

 

その他の有名どころでは、カサ・ミラ(左下)を筆頭にグラシア通り沿いに並ぶ個性的な邸宅群や、トカゲのシンボルが有名なグエル公園(中央下)、中世の街並みを思わせる広大なサン・パウ病院(右下)など、枚挙に暇がありませんが、どれも設計者の個性とカタルーニャの歴史を感じさせる素敵な建築物です。 

さらに少し郊外に足を延ばすと、未完成にしてガウディ最高傑作との呼び声が高い(?)コロニア・グエル教会があります。小ぢんまりとした教会と街並みは、大都会バルセルナとは一味違った風情があり、散策するのも楽しいです。 


おすすめ② ワイナリー 

市街地から少し離れると、大小数多のワイナリーがあります。スペインは赤・白ワインももちろん有名ですが、Cavaと言われるスペインスパークリングワインの生産も非常に盛んです。ここで紹介するのは、数あるワイナリーの中でもスパークリングワイン最古参、世界第2位の生産量を誇るコドルニウです。 


こちらのワイナリーはガウディと同時期に活躍した建築家によって設計されており、国定文化財にも指定されているモデルニスモ建築です。玄関ホールからすでにわくわく感でいっぱいです。一通りコドルニウの歴史とワインの作り方についての説明を聞いた後、地下のワイン貯蔵庫へ。広大な地下トンネルというだけでも興奮しましたが、ハイライトはガイドさんのスリリングな運転によるトロッコでのトンネル案内!最後は美味しいCavaをいただきつつ歓談。愉快なガイドさんのおかげでとても楽しい体験になりました。英語ツアーは日時が限られているので、ご予約を忘れずに!

おすすめ③ バルセロネータ 

バルセロナの夏はとにかくよく晴れます。夏の昼下がり、地中海を眺めながらチリンギート(ちょっとオシャレなスペイン版海の家)でビールと海の幸をいただくのは、控えめに言って最高です。海に向かって突き出た半島エリアがバルセロネータで、そこから北東に向かってビーチが続いています


波の穏やかな浜辺で日光浴や海水浴をするもよし、ショッピングモールで買い物するもよし、カジノも比較的庶民的な雰囲気です。ケーブルカーに乗って空から町や海を眺めるのも面白かったです。 

 

ここまでご紹介した以外にも、様々な美術館や大聖堂、バルサの本拠カンプノウなどなど、バルセロナ周辺だけでも見所がいっぱいで、私自身まだ回り切れていません。 

Covid-19の影響はどこに行ってもかなり感じますが、それでも世界的観光都市の魅力は衰えていません。これからバルセロナを訪れる方々にも、(健康や安全には気を付けつつ)この魅力を味わっていただければと願っています。