3月6日(日)に実施したEsade Alumni Japan Session Ⅱ「What happens after the MBA?」の卒業生パネルディスカッションの一部を、記事として記載します(文章化に伴い、一部表現を修正しています)。
1. Nさん (Class of 2011)、男性、私費、日系メーカー→外資系ソフトウェア会社・起業
①プロフィール
前職はメーカーで携帯電話の商品企画やプロモーションなどを担当し、その後私費でESADEへ留学しました。卒業後は、バルセロナのソフトウェア会社日本法人立ち上げで3人目の社員として入り、5年間働きました。現在は起業してデジタル化支援・JICAとのアフリカの中小企業支援・研修講師・サイト構築・ブログメディアコンテンツ作成・ECなど様々な事業を行っています。
②Why MBA at ESADE?
MBA前はプロダクトマーケティングを担当していましたが、国内市場中心の仕事であったことから、他分野でかつグローバルに仕事をしたい、自分が働ける場所を広げたいとの思いからMBAに興味をもちました。ESADEを選択した理由は、米国での留学経験があったため、異なる文化で新しい世界を経験することに興味を持っていたためです。
③MBAがキャリアにもたらしたもの
卒業して感じるのは、変化が激しい時代の中で自分をどのように位置づけるかを考えるようになったことです。現在、私の家族は米国に住んでいますが、日本と米国のどちらで働くか、企業又は起業か等を含めて、様々な選択肢を考えるようになりました。また、会社から離れ、自分でレールを切り開くバイタリティや、働きながら何かを学び続けるマインド・学習習慣を身に着けたことが、MBAを通じて得た大きな学びです。変化へ対応するためには、当初想定していなかったことを学ぶ必要がありますし、一度レールから外れて海外MBAで学び、サバイバル経験を積むことは、今後様々な意味で有益ではないかと思います。
2. Yさん (Class of 2012)、男性、私費、外資系コングロマリット→日系メーカー→国際機関
①プロフィール
現在、核融合の国際プロジェクトに参加しており、建設のプロマネとして働いています。MBA前は外資系企業でセールスとマーケティングを担当していました。現在は、フランスに住んでいます。
②Why MBA at ESADE?
MBAを志望した理由は、ファイナンスと戦略について体系的に学びたいと考えたためです。また、MBA前は米系会社のアジア事業で働いていましたが、世界に通じるリーダーシップの体得を目指して、MBAは欧州で応募していました。ESADEを選んだ理由は、生徒と卒業生が仕事と私生活のバランスが取れている印象があり、校風が非常に合うと感じたためです。
③MBAがキャリアにもたらしたもの
MBAは欧州でのキャリアの橋掛かりとなり、今の欧州での生活を実現してくれました。欧州に長く住んでいる理由は、家族と生活をする中で、欧州で多様な考えを学ぶことができる点に価値があると感じたためです。MBAでの生活は人生の価値観を変えるきっかけになり、非常に充実した時間を過ごすことができたと思っています。
3. Sさん、(Class of 2015)、男性、私費、日系コンサル→外資系IT企業
①プロフィール
MBA前は約5年コンサルティング会社 で働き、卒業後は外資系IT企業の日本法人に勤務しています。現在の会社では、インダストリーアナリストとして広告営業チームに所属していましたがその後プロダクトのパートナーシップを担当しています。
②Why MBA at ESADE?
留学には大学時代から興味を持っていました。在学中や卒業後に留学するオプションもあった中、MBAという選択肢を知り、まずは働いた後に留学をすることに決めました。ESADEを選択した理由は、米国と欧州という選択肢を検討し、ダイバーシティの観点から国籍・職種・バックグランドがより多様な欧州を希望したためです。留学期間は1年以上で検討しており、ESADEはクラスサイズも小さく、生徒間のコラボレーションを重視していると聞き、魅力に感じていました。また、スコアメイクに苦しみその年の出願を見送ろうと思っていましたが、海外出張中に参加したMBA fairにてESADE MBAアドミッションの方と話すことができ、ESADEの校風や暖かさに触れ志望度が高まりました。その後受験を継続してESADEに出願し、無事に合格をいただきました。
③MBAがキャリアにもたらしたもの
ESADEのMBAを通じてキャリアチェンジができたことです。私が現在働いている会社は、国籍やバックグラウンドを含め非常に多様な環境のため、ESADEで得た経験が今でも活きていると日々感じます。また、学校やインターンなど様々な場所でMBA中に出会った人との関係が続いており、留学して本当に良かったと感じています。
4. Saさん(Class of 2016)、女性、社費、日系メディア→外資系IT企業
①プロフィール
MBA前は記者として働き、社費でESADEへ留学、卒業後は派遣元へ戻りました。卒業して5年働いた後、現在の外資系IT企業の日本法人に転職し、広報の部署でインターネットの健全性・ITリテラシーなど、社会的な取り組みに関する広報対応の仕事を担当しています。
②Why MBA at ESADE?
生まれも育ちも日本であり、英語を話すことに自信をつけたい、海外で学ぶために留学に行きたいという思いが昔からありました。派遣元企業ではデジタル関係の仕事を担当していましたが、海外でのチャンスを探っていたところ、知人に相談からMBAを勧められました。海外で、自分に不足しているスキルを短期間で学べると魅力を感じ、挑戦することにしました。学校選定においては会社から留学期間の指定があったため必然的に欧州の学校を見ていました。ESADEを選択した理由は、アドミッションのMaryさんとお話をする中で、ESADEが非常に暖かい環境であると感じ惹かれたからです。また、ESADEは留学生が非常に多い学校のため、自分の英語力を鍛えるには世界中で話されている英語に触れることが有益であり、そのような環境でサバイブする経験を積みたいと考えたことも理由の一つです。卒業後は会社からチャンスをもらって新規事業やDXの仕事に取り組みましたが、ESADEの同級生が卒業後も新しい業界・仕事にチャレンジしている姿に大きく刺激を受けました。ESADEに通っていた時の世界の人と働いて刺激を受けていた感覚に鈍りを感じ、新たにチャレンジしたい、また色々な国の人と交わる仕事をしたいと感じ、現在の外資系企業への転職を決心しました。
③MBAがキャリアにもたらしたもの
現在の会社では、日々世界中の同僚とチャットやリモート会議で連絡を取りながら仕事をしていますが、このようなチャレンジングな環境に飛び込みたいと思うようになったのは、ESADEで世界中の同級生と知り合ったことが大きいです。日本にいて年齢を重ねると、保守的になってしまうと感じることがありますが、新しい環境にチャレンジしている同級生に日々刺激を受けています。今回転職するにあたり、同級生にCVを添削してもらう等、支えてもらっていますし、現在では充実した日々を送れているので、MBAで得た人や機会に感謝しています。
5. Kさん (Class of 2019)、男性、私費、日系メーカー→日系コンサル
①プロフィール
MBA前は日系メーカーで財務会計や工場の生産性向上等の経理を担当していました。現在はコンサルティングの戦略部署で日本企業の海外拠点立ち上げ・撤退に関わるコンサルティングを行っています。
②Why MBA at ESADE?
前職で海外の仕事を担当したいと思っていましたがなかなか叶わず、キャリアチェンジを考えてMBAに挑戦しました。MBAでは何がしたいか明確に決まって留学する人は少なく、MBA中に考える人も多いと思います。私も入学前は卒業後のキャリアは決めていませんでしたが、まずはMBAで様々な事に触れ、その中で決めたいと思い進学しました。 ESADEを選んだ理由は、米国の大学出身であったことから欧州を中心に見ており、さらに多様性の深さ・学費(私費であったため)の面で、ESADEが他校より魅力に感じたためです。また、ESADEはサポーティブでチームワークを重視している環境であり、卒業後はチームで働く機会が増えることを見据え、インターナショナルな環境でチームに貢献する方法を学ぶことができると感じ、進学を決めました。卒業後のキャリアとしてコンサルを選んだ理由は、留学中に戦略・人事コンサル・VC等のインターンに参加し、コンサルという仕事が広く業界を見てプロジェクト等に深く関わることができ、その後のキャリアを拡げるにあたり役に立つと考えたためです。
③MBAがキャリアにもたらしたもの
キャリアチェンジを実現するために、MBAは非常に役に立ちました。ESADEで学んだ戦略・人事・財務などの知識は、もちろん授業を受けただけでは十分ではないですが、現職のコンサルを行う中で判断の基盤になっています。また、今後のキャリアにおいて転職や起業がより身近なものになりました。新しい選択肢が考えられるようになった理由は、MBAのつながりを通じて、自営業や起業家を含め様々な業界の方と知り合うことができ、自分にもそのような選択肢があることに気がついたためです。キャリア面以外でも、当時のクラスメイトと今でも子供と一緒に交流したりなど、生涯の友ができたのはESADEで得たものの中で大きいものの一つと感じています。
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