【Background】
ニックネーム:しゅ
留学区分:私費休職
前職:監査法人(コンサルティング)
最終学歴:国立文系
海外経験:海外出張1回、旅行程度
出願スコア: IELTS(7.0), GMAT:580 (V23,Q47,IR7,AWA4.0)
【Introduction】
Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
1社目:自動車メーカーで現場実習(生産・営業)を経験したのち、経理業務に従事していました。(2年半)
2社目:監査法人のリスクアドバイザリーとして入所し、内部統制といったリスクマネジメントのほか、官公庁関係の
調査系 (産業政策・科学技術振興)プロジェクトにも関与していました。
また、1年程度会計監査にも関わっており、全般的に会寄りのバックグラウンドです。(5年)
【Why MBA? Why ESADE?】
Q. なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
オフィシャルな理由としては以下の点です。 コンサルティングのプロジェクトの中で、海外案件に関わることも多く
あったが、国外クライアントやメンバーファームとのコラボレーションにおいて困難があった。そこで、コラボレーション
経験や経営全般の知識を習得して地域を問わずクライアントに価値を提供できる人材になりたいと考えた。
Uターン就職して地元のビジネスを将来的に支援することもキャリアプランとして考えた時に、MBAとしての海外経験が
地元と海外のビジネスの橋渡し役として機能するとも考えた。
上記の理由も本音ですが、きつい受験勉強の原動力になったより本音ベースでは以下の感じです。
海外に住んでみたかった(所属する会社にも海外勤務のオプションはあるが運要素も大きいため)
学部時代に経営(マーケティング)を専攻していたが、実務経験を経て改めて経営学を学び直したいと卒業時に考えていた
人生長いので長めの夏休みが欲しかった
Q. 受験校はどのように選択しましたか。
以下の要素を軸に選択しました
-ダイバーシティを重視しているか
-選考がテストやGPA偏重でないか
-学費とコンテンツのバランス
Q. ESADEに進学した理由はなんですか?
上記の要件に加えて、説明会やキャンパスビジット時のスクールの雰囲気が決め手になりました。
ヨーロッパというだけでも個人的には十分良いですが、バルセロナの気候や文化、物価、他都市へのアクセスの面で
バランスの取れた都市は中々ない気がします。
Q. 留学の目的や留学中に行いたいことを教えてください。
会社外のビジネスや海外の環境と接点を持てる良い機会なので、授業に限らず旅行や同級生とのソーシャル活動も含めて
身体を壊さない範囲で楽しみたいと考えています。2年目からは交換留学(成績次第ですが)に加えて、余裕ができれば
せっかくなのでスペイン語学習に力を入れるかもしれないです。
Q. 留学後のビジョンを教えてください。
短期のビジョンとしては。私費休職なので元の法人に戻ることを想定しています。
卒業後は多少なり海外経験を活かせる仕事ができればと考えています。
今の専門領域を掘っていくか、少し専門領域に幅を出していくかは検討中です。
【Preparation for MBA application】
Q. 受験を考え始めてから、合格するまでどのくらいかかっていますか。
1年半程度
Q.MBA受験を考え始めた時から、合格に至るまでを簡単に時系列で教えてください。
2021年11月
友人が海外MBAに行ったことをきっかけに選択肢として現実味を帯びる。ESADEが開催するCoffee Chat Japanに参加。
フレンドリーなアドミと在校生の雰囲気から志望校リストに入る。
2022年1月~2月
人生初の英会話講義を週2で受け始める。それまで旅行や海外出張1回していたものの簡単なコミュニケーション程度で自分の英語の出来なさ具合から伸び代の大きさを知る。 簡易版のIELTSの模試でOA5.5を叩き出す。(2019年頃に受けたTOEICは800)
2022年3月 IELTS OA6.0(1回目) -スピーキングが課題と認識。DMM英会話を翌年まで受け続けることを決意。
2022年4月 IELTS OA6.0(2回目)
2022年6月 IELTS OA6.5(3回目) -ESADEの最低スコアは7.0であるが、AGOSの講座を申込んでGMAT勉強を開始。
2022年9月 GMAT 550(1回目)
2022年12月 GMAT 530(2回目) 下がる Essay準備開始 AGOSの方に添削依頼。 推薦状を現職の上司2名に依頼。
2023年1月 GMAT 580(3回目) 上がる 結果的に出願スコアになる
IELTS OA6.5(4回目)前年6月と変わらなくて焦る
IELTS OA6.5(5回目)更に焦る 2月にキャンパスビジットすることを決める
2023年2月 業務が多忙を極め睡眠不足。IELTS,GMAT,Essayも重なり脳疲労・ストレスが酷かった記憶。
GMAT 430(4回目) 目を疑う。PCじゃなくて自分が3分程度フリーズする。 アドミに連絡してEssayがある程度 できているならIELTS OA6.5、GMATスコアは580でよいのでapplyして良いと言われ急ぎ完成させてapply。キャンパスビジットすることも伝えていたため、インタビューを現地で実施することになる。 Matthewにインタビュー対策を依頼し、2週間で3回実施。
IELTS OA7.0(6回目)最低スコア取得。インタビュー数日前に一か八かで受けていたが、スペイン到着後にオンラインで確認。少し安堵する。
キャンパスビジット(2月末)しアドミともインタビュー実施。
2023年3月 インタビュー1週間後に合格通知。
GMAT570(5回目) 奨学金目的で受験したが更新ならず
志望度同じくらいのもう1校も受けていたが不合格。特に迷いなくESADEに進学することを決定。
Q. 大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。
主に当サイトやESADEの公式HPで情報収集を行ったほか、以下のイベント・アクティビティで雰囲気や裏話を確認して
いました。
Coffee Chat Japan(2021年11月)、Info Session(2022年3月)、キャンパスビジット(2023年2月)
Q. MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。
130万くらい(キャンパスビジット25万含む)
※一時期、週10くらいで通っていたスタバ勉費用は除く
Q. MBA留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。
受験費用・・・貯金
授業料・学費・・・貯金・ローン・ESADEの奨学金
【スコアメイク】
Q. 予備校はどこを利用しましたか?
GMAT:AGOS
IELTS(Speakingのみ):IELTS Training Pro(2022年1~2月)、DMM英会話(2022年4月~2023年3月)
Q. カウンセラーはどこを利用しましたか?
Essay:AGOS
インタビュー:Matthew
Q. TOEFL/IELTSについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
(科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
使用した教材は【IELTSブリティッシュ・カウンシル公認問題集】【はじめてのIELTS 全パート総合対策】
【実践IELTS英単語3500】の3つです。
Reading:公式問題集に加えて、英語慣れも兼ねて英字新聞(WSJ)を読んでいました。
Listening:こちらも公式問題集や日々の英会話を通じて慣らしていきました。
Writing:採点が厳しく、中々伸びなかったパートです。対策本でいくつかパターンを覚えましたが、いざ本番になると細かい表現を忘れてしまったりと演習不足感が否めなかったです。1~5回目はずっとスコアは6.0で最後のみ6.5でした。
Speaking:英会話は続けていたもののこちらも中々伸びなかったりスコアのブレが激しかったりしたパートです。トピックによってはスムーズに答えられず言いよどむことも多かったです。個人的にはまじめに考えすぎてクイックに会話を終わらせず、少し論点が逸れてでも何とか話を伸ばしていれば良かったのかなと思っています。
Q. GMAT・GREについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
(科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
AGOSの授業、テキストとOfficial Guideを中心に対策をしていました。
スコアが伸び悩みGREへの転向も考えましたが、時間もなくそのまま継続し、大幅な更新もないまま5回分を消化して
しまいました。
【Essay & interview】
Q. 上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください
Essay(AGOS):カウンセラーを探す労力が惜しくAGOSへの信頼をベースにコンサルパッケージを契約。ネタだしや
Essayドラフトに対しては短時間で的確に疑問や改善に関するコメントを頂いたため、コスト&タイムパフォーマンスは
良かったと思います。
インタビュー(Matthew):元受験生からの評判も良かったため。アドミの面接スタイルを熟知しており、非常にフレンドリー且つ 適切なフィードバックも頂けたため結果的に自信をもってインタビューを受けることができました。価格も良心的な設定。
Q. エッセイについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
本音ベースで書きたいこととアドミ受けで書くべきことにギャップがあったので、カウンセラーに突っ込まれながらその部分の
補正に苦労しました。長期でのキャリアビジョンについては、自分の場合は所謂トリプルジャンプ(地域・業界・職種)をする
ほどの大転換は望まず、過去のキャリアと多少なりの連続性・一貫性があり、その幅出しをするためにMBAが必要だ、ESADEが
必要だ、というストーリーにしました。
Q. インタビューについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
現地インタビューが決まってから当日まで2週間あったので余裕をもって準備できました。良い意味で型にはまったインタビュー
ではなく、会話をするような感じだとカウンセラーから伺っていたので、引出しは用意しつつもリラックスして臨みました。
Q. エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
会計バックグラウンド&自動車業界/コンサルティング業界に関わってきたので、その部分で同級生に対して知見を共有できる
ことを推しました。
ちなみに以降の記述はPRしてなかったですが、日本では大雑把気質だった自分も意外とこちらではマメな部類(時間はそこそこ
に守る、チーム課題を何とか仕上げる、等)だと分かったので、日本人はそのあたり推してもよいかもしれません。
【推薦状】
Q.推薦状はいつ頃、誰に頼みましたか?
2022年12月ごろ 現職の上司2名
・2年前のプロジェクトでお世話になったマネジメントディレクター職の方
・直属の上司兼トレーナー
Q.推薦状を依頼するにあたって苦労したこと、大変だったことがあれば教えてください。
自身のプロジェクトでのパフォーマンスを客観的に振り返ったうえでどのような点が良いか、どのような点が改善点か洗い出した
うえで日英訳付きで軽くドラフトし、レビュー・修正・内容の肉付けをしていただきました。
どちらかというと、いつ留学のための休職を打ち明けるか、というところで心理的な葛藤があったところでしょうか。個人的な
理想はGMATスコアが揃ってからでしたが、スケジュールの関係上時間がなかったので揃う前にお伝えしたため、より合格の
プレッシャーが高まりました。
【その他】
Q. キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。
(実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)
2023年2月末に実施。 GMATのスコアが低かったため熱意でカバーするパフォーマンスも兼ねて実施。選考面では自身のキャラクターを感じてもらううえで少しはプラスになったかなと感じています。在校生の方にも大変親切にご案内いただき、アントレ系の授業にも出させてもらいました。
いずれにしてもMBAは、金銭面では1,000万を超える支出があり、時間面ではそれまでの勉強時間も含めると2年以上投下する投資額の大きい個人プロジェクトなので、現地現物を確認して感覚的にその投資に納得いくか確かめるのはありかなと思います。
Q. 奨学金に応募をした場合、奨学金の内容や応募方法などについて教えてください。
ESADEの奨学金。Apply後すぐくらいに出す形だったと記憶しています。Essayカウンセラーのチケットが1回分残っていたので、奨学金応募資料の添削を行ってもらいました。
【Advice and Messages】
Q. 失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
自分の場合はGMAT着手前にIELTSを完全に終わらせておくべきでした。Essay, GMAT, IELTSと業務繁忙期が重なった2023年1~2月の記憶がほぼ無いです。
なお、IELTS一本に絞ったことは個人的には間違いではなかったと思います。
【一言メッセージ】
MBA受験は非常に長く大変だった記憶しかないですが、推薦状依頼時に会社の利害抜きに上司とキャリアについて話す機会も
あり、Essay作成プロセスも含めて自分の過去や現在地、将来像を考える良い機会になりました。業務との並行で大変かとは思いますが、何かしら力になれることがあればお気軽にお声がけください。応援しています!
ちなみに執筆時点で在住3か月くらいですが、バルセロナは本当に住みやすく同級生も個性的で素敵な人が多いです。お金や英語 力面で大変なところもありますが、気候やラテン気質のカルチャーも相まってか、「何とかなるからまあいいか」の精神が育まれてきた気がします。笑