Esade体験記

ハンドルネーム: Acho pijo

 

Q. バックグラウンドや職務経験などについて教えてください

Why MBA? Why ESADE?

新卒入社の関西のメーカーで勤務11年、うちスペイン駐在29ヶ月。職種は経理中心で他に子会社管理や企画等。

 

Q.なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。

大学時代に留学を検討していたものの就活タイミングと重なり断念。新卒就活中からMBA留学に興味があり心に残り続けていました。就職後は駐在を第一目標にしており、幸運にも機会を得ることができました。帰任の時期が近づいたところでキャリア・人生について悩んだ結果、海外就職を実現させるためのステップとして本格的にMBAを検討開始。

 

Q.受験校はどのように選択しましたか。

欧州他国校の説明もいくつか聞いたうえでスペイン優先に決めました。

 

Q. ESADEに進学した理由はなんですか?

フィット感が第一。校風・在校生の雰囲気。ダイバーシティ、キャリアビジョンとの一致も大きなポイント。

 

Q.留学の目的や留学中に行いたいことを教えてください。

・ファイナンス関係以外のビジネススキル、対人スキルの強化

・特にスペイン・LATAMを中心としたネットワーキング、ネタ探し(ビジネス・プライベート)

 

Q.留学後のビジョンを教えてください。

スペイン、欧州、LATAMで働くこと。事業会社、アドバイザリー、スタートアップ等。 

 

Preparation for MBA application

Q.受験を考え始めてから、合格するまでどのくらいかかっていますか。

7ヶ月

スコアは高くないですが、短期間で終えたことには自信があります。

 

Q.MBA受験を考え始めた時から、合格に至るまでを簡単に時系列で教えてください。

 

2211月:オンラインの日本向けQSフォーラムに参加。ESADE初コンタクト。

233月:スペインからIE,ESADE,IESEをまとめて訪問。

6月:5月に帰任するもバタバタとし準備開始は6月半ばから。受験経験者からの情報収集をして大まかな準備スケジュールを認識。まずはIELTSから取り掛かり。学習方法や教材の下調べに結構時間を要した。

7月:IELTS1回目受験。

8月:英会話は継続。GMAT取り掛かり。

9月:GMAT基礎継続。下旬にカウンセラーにコンタクト。

10月:相談の結果GREに切り替え。GRE対策、IELTSスピーキング、エッセイ準備。

11月:IELTS2回目。GRE1回目、エッセイ準備。IELTS7.0達成、GRE望外の結果でだいぶ楽になる。

12月:GRE2回目、エッセイ準備、推薦状依頼、面接準備

1月:Application仕上げ、面接準備。東京でESADE面接。

2月:ESADE合格

 

Q.大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。

学校情報はWebの説明会(QS、アゴス等)。ビジットした際に学校のアドミッション・在校生・受験生の方からお話を伺い、帰国後も何度かお尋ねしました。

 

Q. MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。

ビジット(500)

ベストティーチャー16千円

DMM英会話 34千円

IELTS受験 50千円

参考書 20千円

ジェイマス 38千円

Gprep 160千円

Affinity 22千円

飯島先生学習コンサル 40千円

アドバイザー木下さん 264千円

Nish(Speaking+Essay+面接準備) 38千円

GRE受験料 66千円

Magoosh 1.3千円

Matthew(エッセイチェック、面接) 40千円

ネイティブキャンプ 35千円

受験料 400€、東京交通費・宿泊 30千円

 

小計

IELTS 120千円

GMAT/GRE(含む学習コンサル) 555千円

面接対策 76千円

コンサル系 264千円

ビジット・面接 156千円

 1,170千円

 

Q. MBA留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。

貯金

 

【スコアメイク】

 

Q.予備校はどこを利用しましたか?

IELTS:個人(Nish)

GRE: Gprep,Affinity

 

Q.カウンセラーはどこを利用しましたか?

木下さん

 

Q. TOEFL/IELTSについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

勉強開始前はTOEIC800点台後半、英会話のレッスンは赴任前中心に50時間ほど。

駐在最後の方はスペイン語の方をよく使ってたので英語がフェードアウトしていた。

 

まず公式テキスト172セット。RLは特別に対策をしなくても7.5前後は取れる感触だったので時間投入せず。最初の1ヶ月はベストティーチャーを利用。ライティング、スピーキングが同時にできるのが良い点だと思いますが少しまどろっこしいです。

ここまでで7月に1回目受験しOVR6.5(R:7.5, L:8.0, S:5.0, W:6.0)。微妙なスコアであるものの一旦GMATメインに切り替える。

その後ESADEメインなら7.0は欲しいという結論になり、英語は10月からスピーキングのみ集中して取り組むことに。Nishの個人レッスンを受講しましたが、IELTSの採点基準を満たして、点が稼げるように話せるようになるという点で非常に有効だったと思います。レッスン5,6回と復習、あとはDMM英会話をしていました。

11月にIELTS2回目を受けて OVR7.0(R:8.0, L:7.0, S:6.0, W:6.0)、後日リスコアを要請しS:6.5にアップでフィニッシュ。

 

【試験について】

IELTSスピーキングは運要素があると思います。よっぽどだめでない限り再採点は出したいです。

大阪で1回目:ブリティッシュカウンシル/筆記、2回目:英検/PCで受けました。英検会場のPC環境は快適です。ライティングは断然PCが楽です(スコアは変わりませんでしたが・・・)

 

【英会話について】

DMM英会話:2ヶ月ほど活用。講師の方は熱心に教えようとします。たまにIELTSをよく知ってる人がいるので合う人を見つけて予約するのが吉。事前予約が必要なのが面倒。

ネイティブキャンプ:予約不要なので気軽。毎日話そうという目的で面接前、また合格後も継続してました。どれだけ熱心に教えるか、スキルがあるかはだいぶ人によります。

 

上記2つともネイティブプランをおすすめします。

 

その他IELTS学習全般

Rに関してはIELTS単語帳のみ(通勤時の利便性のため切ってバラしました)2回目受験前は同時並行でGMAT/GRERCもやってたのでリーディングに貢献しました。

Lについては通勤等でポッドキャストを聞くのを習慣にしていました。

おすすめ:IELTS Energy EnglishBBC Global news, business dailyとその他BBCの英語学習ポッドキャスト、サッカー好きならThe athletic FCpodcastGuardianFootball weekly。ノイズキャンセリングイヤホンは費用対効果大きいと思います。

 

SWについては表現集ノートを作っていました。

 

その他参考になるサイト

Youtube(スピーキング模範解答)IELTS LizLaokaoyaChat GPT壁打ち(スピーキング・ライティング)

 

 

Q. GMATGREについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

Essay & interview

国立文系ですが、高校からの数学はついていけなかったので最初はだいぶ数学に苦手意識がありました。

【時系列】(なおGMATは旧形式のみ)

8-9

最初はジェイマスを1(なるべく解きながら読む)AffinityMath Basicクラス(ビデオ)、頭を思い出させるのにどこかのブログでおすすめされていた小5算数ドリル(中学受験の過去問)もやりました。その後AffinityMath戦略クラスA,B

Verbalに関しては3セクションを1つでカバーできるということでGprepを一通り受講。

インプットはこれぐらいでアウトプットとして9月半ばからGMAT公式を解いてました(1周のみ)。始めて1.5ヶ月でGMATの模試を受けた結果440というスコア(Q:43,V:11)に。目標に大きく未達であったためAffinityの飯島先生の個別コンサルをお願い。GRE模試のスコアがGMAT模試より良かったためGREで進めてみることに。

 

10

AffinityGRE攻略法セミナー、RC戦略クラス受講。その他は単語と公式問題集。

11

末にGRE初受験。313(Q:165,V:148)と想定以上で出願圏内のスコアに。その場でスコア送信すればよかった。

12

当初スケジュール通り12月末2回目目標に学習を続けましたが身が入らず。公式問題集とMagooshを課金してやっていましたが、2回目の結果は290(V140,Q150)と振るわず。結局1回目で出願することに。

 

【振り返り】

Mathが大きな課題だと認識していましたが、GMATMathをやっていたことがGREでは役に立ったと思います。

英語リーディングと大学受験時の現代文が得意だったことからGRE向きだったと思いますが、早めに自己判断するのでなくある程度GMATもやってみてからスイッチしたほうがリスキーではないと思います。GRE verbalも運要素あると思います。うまくいかなくても再チャレンジができるようなスケジューリングを!

MathVerbalも間違った点をしくじりノートをにつけてました。

 

GRE本番について】

関西は梅田の中津テストセンターになりますが、予約が取れる日が多くないですので事前に確認を。受験前にリアルゴールド飲んだらいい調子でした。1回目の会心の結果の後に食べた中津のキャトルラパンのステーキはとても美味しかったです。

 

 

Q.上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください

木下さんのサイト(L-ink MBAでググってください)に体験談書いています。現状と目標について客観的なアドバイスをもらえたこととスケジュールに落とし込み進捗をフォローしてもらえたことが大変価値がありました。

 

Q.エッセイについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

勉強に取り掛かる前にスペインでの経験振り返りをネタ帳にまとめていました。エッセイ取り掛かりまでフィットしそうなネタを温めていましたのがスムーズに取りかかれた要因だと思います。木下さんとの最初のセッション後にまずは日本語で書き始めましたが、内容を作るのに大きく難航はせず、学校のバリューへのアラインメントと英語での表現のブラッシュアップに時間を割きました。スペイン校なので自分の経験・強みを最大限レバレッジできたと思います。

 

Q.インタビューについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

年内にほぼエッセイを完成させ、冬休みからインタビュー準備を始めました。基本的にはエッセイと過去の傾向から想定質問を準備して回答することになると思いますが、あまり固執しすぎず柔軟に構えたほうが良かった気もします。面接のスタイルは例えると、お茶を飲みながら久しぶりに合う知り合いと30分ぐらい近況報告などおしゃべりをする、というとイメージしやすいかもしれません。その点ではオンライン英会話だと初対面の人とでも決まった型に当てはめて流してしまいがちなので、近所のネイティブの人を見つけてきてフリースタイルで話す機会を持つようにした方が効果的かもしれません。私は直近で対面で英語で話す機会をほぼ持っていなかったので緊張してしまいました。また、アドミッションが東京に来るタイミングで対面で面接をしましたが、東京が久しぶりだったので会場に着くまでに消耗してしまいました…笑

ESADE主催のイベントなど併せて開催されていればアピールできる良いチャンスです。

 

Q.エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。

スペイン駐在の経験中心。職務領域での経験の他に、特に現地の会社訪問をとりまとめたことやスペインの職場外での友達作り、旅行の経験など幅広さとエッジを効かせました。

 

【推薦状】

Q.推薦状はいつ頃、誰に頼みましたか?

12月。スペイン駐在時の日本人上司と海外事業統括の日本人役員(海外MBA保持者)。事前にブリーフィングの時間をいただきましたが、それのみで趣旨に沿った完璧な英語の文を書いていただき大変助かりました。

 

Q.推薦状を依頼するにあたって苦労したこと、大変だったことがあれば教えてください。

大きな問題はありませんでした。先方のスケジュールには留意。

 

【その他】

 

Q.キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。

2211: Etihadのマンシティを見にいく傍ら在校生の方にコンタクトを取りマンチェスターABSのキャンパスビジット。

233月:

IESEのオープンデイというものがあるということで前後にESADEIEも併せてアレンジ。 

3/2:在住地域から飛行機で午後にマドリード入り。在校生の立食イベントに参加した後、アドミッションの人から個別にサラマンカエリアのキャンパスを案内してもらう。夜はベルナベウでコパ・クラシコ観戦。公式で3階席で205€したにも関わらずそんなに面白くない試合だし寒くて辛い。

3/3:早朝にマドリード→バルセロナをAVEで移動。午前中は日本人の在校生の方にお世話になり授業とグループワーク見学。ランチご一緒した後アドミッション(Mary)と卒業生の人と面談。

その後坂を5分ほど登りIESEのオープンデイ参加。参加者の熱気に圧倒される。夜は校内で交流イベント。

3/4:選考(アセスメントデイ)に参加した人のために日本人在校生の方が開いてくれた交流会に参加。ここで留学準備情報と人の繋がりをゲット出来たのがとても大きかった。在校生と分かれた後は受験生の方々をバルセロナ観光に楽しく引率。

3/5:バルサ-バレンシアを改修前カンプ・ノウで見て帰宅。

 

(実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など

Q.奨学金に応募をした場合、奨学金の内容や応募方法などについて教えてください。

Advice and Messages

合格後にESADESustainable Energies Awardに応募し奨学金(給付)をいただきました。

キャリア経験と在学中に取り組みたいこと、卒業後のビジョンをアピールしました。

 

Q.失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。

MBA受験は大学受験+就活+転職を同時に行うようなものです。フルタイムで仕事していると精神的にまいることもあると思います。受験仲間がいれば心強かったなと思います。

・ふわっとしたスケジュール感で進めるとずるずる後ろ倒しになってしまうので、危うさを感じたら早めに目処をつけて、専門家を頼るなどしましょう。

Procrastinateが一番の敵だったのでスマホロックボックスなど買えば良かった。

・日本の団体の奨学金日程は8月までには確認しましょう。勉強を優先していましたが、出願できる頃には応募できる奨学金が限られていたりします。

【一言メッセージ】

周りの目線が気になるかもしれませんが、自ら行動して挑戦していること自体が誇れることです。楽しい未来を想像することがモチベーションになります!