【Background】
ニックネーム:いわ
留学区分:社費
前職:石油元売り
最終学歴:国立文系
海外経験:学生時代にカナダに語学留学(5か月間)
出願スコア:TOEFL:98(R29, L21, S24, W24) GMAT(新形式):595
【Introduction】
Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
新卒で石油元売りに入社し、法務部2年→支店(販売計画・物流・品質管理etc)4年の勤務を経験してきました。
法務部では主に、日々の契約審査や担当部署からの法務相談の対応をしていました(+年1回の株主総会の事務局も担当していました)。
その後支店に異動し、販売動向の分析や販促施策の立案、地震や台風などの災害時のトラブル対応等を行ってきました。
上記のとおり、グローバルな職務経験は1ミリもありません笑
【Why MBA? Why ESADE?】
Q. なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。
今の会社や業務自体に対し大きな不満は無かったのですが、入社5年目になったときに自分がこれまで業務および自己啓発を通じて習得した知識は「パッチワーク」であることが気になりました。例えば、自己啓発の一貫で簿記や会計の資格を取得したものの、もう少し体系的に経営に関する知識全般を習得したいなと考えるようになり、MBAに興味を持ちました。
また、どうせなら海外MBAに行き、海外での長期の生活を経験してみたいと思い、海外MBAにチャレンジすることを決めました。
社内に派遣留学の制度があることはそれまで認識していなかったのですが、上司との雑談の中で何となく上記のような話をしたところ、選考に推薦してもらえることになり、最終的には無事に選考を通過し、私のMBA受験生活がスタートしました。
Q. 受験校はどのように選択しましたか。
グローバルな環境(留学生比率)を重視し、ヨーロッパのスクールが最もイメージに近いと感じスペインまたはフランスに照準を絞りました。また、アゴス夏祭り(様々なスクールの学校説明会)に参加し、アルムナイの方々の雰囲気を見ながら、校風が自分に合いそうかどうかも確認しました。
なお、若干ネガティブな理由ですが、私は大学のGPAが恐ろしく低かったため(2.0くらい)、GPAをそこまで重視しない学校を探しました。
Q. ESADEに進学した理由はなんですか?
最初にESADEに興味を持ったきっかけは、数年前に同じく社費留学をしていた先輩から強くお勧めされたことですが、アゴス夏祭りの際に10名近くのアルムナイと会話をし、サポーティブな雰囲気が自分に合うなと感じたことで志望度が高まりました。また、 ESADEはグループワークを重視する特徴があり各課題に対しグループで取り組むことになるのですが、それもグローバルな舞台でのリーダーシップやコミュニケーション能力を高めたいと考えていた自分のニーズに合致しました。
Q. 留学の目的や留学中に行いたいことを教えてください。
この留学の最大の目的は、グローバルな舞台でのコミュニケーション能力(英語での交渉や課題解決能力)を上げることですので、日々のクラスやグループワークは大事にしていきたいです。
また、せっかくヨーロッパに来たので、可能な限りヨーロッパ内を周遊したいと考えています(もう少し余裕が出てきたら…)。
あとは、現地のコミュニティ(サークル)に入って、スペイン語もある程度は話せるようになりたいと考えています。
Q. 留学後のビジョンを教えてください。
社費留学なので、卒業後は会社に戻る予定ですが、支店業務からは離れ、会社の全体方針を決めるような部署(経営計画など)に 異動したいと考えています。または、新エネルギー(SAFやバイオ燃料)を扱う事業部門や海外事業部門に異動することも選択肢として考えています。
【Preparation for MBA application】
Q. 受験を考え始めてから、合格するまでどのくらいかかっていますか。
1年半程度
Q.MBA受験を考え始めた時から、合格に至るまでを簡単に時系列で教えてください。
2022年10月
社費留学制度への選考に応募→無事通過
2023年1月
TOEFLの勉強を本格的に開始(社内選考時のスコアは72…)
2023年2月
独学でのTOEFL対策に限界を感じ、アゴスのTOEFL対策パッケージを契約
2023年5月
TOEFL受験(1回目)83→まあこんなものかな、という気持ちでスルー
2023年6月
TOEFL受験(2回目)78→リスニング16を叩き出してしまい少し焦る
自分一人でのスケジューリングに不安を覚え、カウンセラーとの契約を検討
→最終的にL-inkの木下氏と契約
2023年7月
木下氏とのカウンセリングを開始し、スコアメイクと並行してCVの作成を開始
※後々実感したことですが、早期にCVやエッセイの準備を始めておいて本当に
良かったです(スコアメイクに苦戦する中でも、精神的に安心できるため)
2023年8月
TOEFL受験(3回目)82→アゴスの対策講座を完了し満を持して臨んでいただけに大ショック(特にリスニングは15と過去最低を記録)
悩んでいてもしょうがないので、とりあえずGMATのMathの対策を開始(アゴス)
2023年9月
CVのブラッシュアップと、ESADEのエッセイの準備開始
TOEFL受験(3回目)95→リーディング28と初めて25を超えることができた(リーディング問題の解き方を根本的に変えたことが奏功)
2023年10月
TOEFL受験(4回目)98(R29, L21, S24, W24)→最低限の出願ラインにはのったことで歓喜(MaryからOKをもらったので最終的にこのスコアで出願)
GMATのVerbalの対策を開始するも、TOEFLとのレベルの違いに絶望
2023年11月
GMATの模試を繰り返し受けながら対策を継続
エッセイのブラッシュアップや推薦書準備(上司にも確認を依頼)
2023年12月
上旬時点で、CV・エッセイ・推薦書などは全て完成
GMAT受験(1回目)595→ダメもとで受験したところまさかの出願ラインに到達(Verbalはボロボロでしたが他で挽回)
Maryに出願のGoサインをもらい1月の出願に向け準備
2024年1月
3rdラウンドで出願
Mathewとインタビュー対策を実施(2回)
下旬にMaryとの対面インタビュー(@渋谷)→1週間後合格通知
Q. 大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。
ESADEを紹介してくれた先輩からの情報収集
10月にアルムナイとのコーヒーチャットを実施
Q. MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。
100万円程度(予備校、カウンセラー、各種受験費用など)
Q. MBA留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。
社費なので受験費用や進学後の授業料等は会社が負担してくれました
(予備校代等は自費)
【スコアメイク】
Q. 予備校はどこを利用しましたか?
TOEFL・GMATともアゴスの対策コースを受講
Q. カウンセラーはどこを利用しましたか?
全般:L-ink木下氏
エッセイ添削:Nish
インタビュー対策:Mathew
Q. TOEFL/IELTSについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
基本はアゴスの対策コース+自習でカバーしましたが、苦労・工夫した点は
Reading:
そもそも英語を読むことに慣れていなかったので、通勤電車で英語ニュースをひたすら読んでいました(Japan Times、BBC)
また、TOEFLのリーディングはとにかく時間勝負なので、演習でも1問ずつ厳密に時間を計って解くようにしていました
Listening:
最も苦手な分野で、苦労しかしていません(シャドーイング等も試しましたがあまり成果は上がらず)何が正解だったのかは今でも分かりません笑
Speaking:
学生時代からオンライン英会話を続けていたので、あまり苦手意識はありませんでしたが、DMM英会話でTOEFLスピーキングの演習教材があり、それはかなり役立ちました(形式や難易度が本番さながら)
Writing:
アゴスで教わったメモの取り方等を実践した以外は、特別なことはやっていません
Q. GMAT・GREについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
アゴスの対策コースを完了した後は、ひたすら公式模試を回していました。Verbalは壊滅状態だったので、とにかくQRとDIで得点を稼ぐべく、毎日一定の問題量を時間を図って解いていました(公式問題集)
【Essay & interview】
Q. 上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください
会社の先輩からの紹介で興味を持ちコンタクトをとり、初回の無料相談での雰囲気で決めました。最初に出願までのスケジュールを明確に提示いただき、また、書類準備におけるネタ出し等も本当に親身になって対応いただき大変助かりました。「出願に向けて今何をすればよいか分からない」「自分の経歴でMBAに出願してよいか不安」という方には、自信をもってお勧めできるカウンセラーです。
Q. エッセイについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
木下氏とのカウンセリングの中で各お題に対するポイントやキーワードを洗い出し、それを後日自分で完成させメールで添削を受ける、という形式で進めました。カウンセリングの中でネタ出しはできていたので、正直あまり苦労した印象はありません。スコアメイクと並行して作成を進めたことで、11月上旬には概ね骨子はできあがっており、そこからGMAT対策に集中できたのは精神的に楽でした。
Q. インタビューについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
基本的には雑談の延長のようなリラックスした雰囲気のインタビューなので、Mathewとの2回のセッション以外はあまり特別な対策はしていません(オンライン英会話はやりました)。年末にMathewにコンタクトをとり、出願後~本番までの2週間で準備をしました。
Q. エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
支店での業務の幅が多岐に渡っていたので、幅広い実務の知識を有しておりクラスでのディスカッション等でも貢献できると思う、といったアピールをしました。また、人柄や柔軟性が重視されると聞いていたので、職場で難しい人とも上手くコミュニケーションをとり成果に結びつけた、といったエピソードも話した記憶があります。
【推薦状】
Q.推薦状はいつ頃、誰に頼みましたか?
2023年10月ごろに上司2名に頭出しをし、11月にはドラフトを仕上げ確認してもらいました。
・当時の所属支店の支店長
・その前の部署のグループマネージャー(課長)
Q.推薦状を依頼するにあたって苦労したこと、大変だったことがあれば教えてください。
特に苦労はありませんでしたが、2名とも大変な期待を寄せていただいていたので、落ちたらどうしようというプレッシャーは半端なかったです笑
【その他】
Q. キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。
(実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)
実施していません。
Q. 奨学金に応募をした場合、奨学金の内容や応募方法などについて教えてください。
社費のため応募していません。
【Advice and Messages】
Q. 失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
TOEFL・IELTS対策は独学ではなかなか厳しい場合があるので、(現状のスコアが低い方は)可能な限り早めに取り掛かることをお勧めします。私の場合、2022年の10月に社内選考を通過したものの、本格的に着手したのは2月以降でしたので、その分スコアメイクが遅れてしまいました(繰り返しになりますが、社内選考時のスコアは72)。特に、私のようにリスニングが苦手な方は、相当に時間が必要になると思います。
【一言メッセージ】
MBA受験において一番重要なことは、スケジューリングです。早めに出願までのスケジュールをたて「今月は何をする」というのを明確にすることで、焦りやストレスを軽減できるかと思います。そのためには、早めに自分に合いそうなカウンセラーを見つけることが重要かと思います。
受験準備大変かと思いますが、身体に気を付けて頑張ってください!